badoloveさま
ご質問ありがとうございます。
バドミントンのテンションについてご回答致します。
基本的にはテンションは、スイングスピードとのバランスになってきます。
スイングスピードが速くパワーのある選手は、テンションが高くても、しっかりとシャトルをつぶす事ができるのでパワーの乗った速いスマッシュを打つ事ができます。しかし高すぎるテンションだと、シャトルをつぶしきる前に、シャトルがラケットフェイスから飛び出してしまうので、浮いてしまったり、音が軽い(パワーがのっていない)スマッシュになってしまいます。
テンションを高く張ると調子が良いように感じるかもしれませんが、実は音だけ高くて、沈んでいなくて浮いた、軽い伸びのないスマッシュになってしまっている場合が多くあります。そういったスマッシュは正直返すのは簡単です。伸びてこないので、当てるだけで簡単に奥まで返球できます(相手の守備力にもよりますが)。日本のTOP選手でも30LBS程度が主流ですし、それ以下の選手も多くいる現状です。
最近のバドミントンはラケットの性能が上がっている分、守備力が上がって、ラリー数が長くなっている現状があります。そういった状況では、一発のスマッシュで決まることはほぼありません。パワーの乗ったスマッシュで相手のちょっとしたミスを誘い、少し浅くなるチャンス球を待つ、といった事が重要になってきます。
今回、バックアウトがお悩みという事ですが、それは技術的な問題が大きいです。もしテンションを低くする事で、バックアウトが増えるのであれば、パワーのある選手はみんなバックアウトしています。前述で、TOP選手でも30LBS程度と言いましたが、TOP選手のパワーであれば、30LBSでもバックアウトばかりしてしまうと思いませんか?
相手からのシャトルの深さによって、自分が下がりながら打っているのか、前に出ながら打っているのかによって、自分の返球の高さや、力を調整して打つ技術力が必要です。下がりながら打って、ちょうどバックライン辺りでインする程度の飛距離だとしたら、前にでながら同じ力で打ったら、確実にアウトします。前に出る力が加わる為です。バックアウトを減らすコントロールを身に付ける為には、常に同じ体制・打点で打てる動きも必要ですし、自身の力加減や、返球の高低等の調整が必要です。ですから選手は、同じに打てる技術がある分、ちょっとした風が影響するようになります。
そういった部分をテンションの調整として考えると、低いテンションの方が確実にコントロールはし易くなってきます。
アークセイバー11はとても硬いシャフトのラケットで、パワーがないとなかなか打ち切る事の出来ないラケットですが、世界中の多くの選手がその硬さやコントロール性能に惚れ込んで、使用しております。しっかりとしたスイングでラケットをしならせ、シャトルをつぶして打てているのであれば、そのラケット、テンションで、十分なスマッシュスピード、パワー、コントロールが得られます。ただラケットを活かせるスイングスピードやパワーがないと、性能を活かしきれない状態になってしまいます。
グングニルもとても硬めのラケットですが、それを30LBSで張っても、もちろん問題はありません。それでバックアウトが減るコントロール性、スマッシュがしっかりと沈められたり、シャトルの伸びが出たり、調子が良いと感じるのであれば、それがベストテンションなのかもしれません。
テンションはご自身のスイングスピードとのバランスという事は考えられて、またストリング選び等と含めて、ベストテンションを見つけて行って下さい。
回答日:
2016/07/08(金)
補足
回答補足させて頂きます!
ラケットだけ、ストリングだけ、テンションだけ、と考えないようにする事が良いのではないでしょうか。テンションは、もしかしたら24LBSが適正かもしれませんし、28LBSが適正かもしれません。ただそれはラケットによりますし、選ぶストリングが影響します。また張りたてかそうでないのか等。また気温によってもシャトルの飛びは違いますし、音によっても感じれるスピード感は変わってきます。様々な条件が重なって、初めて良いと感じれるラケット、ストリング、テンションに出会えると思います。
アークセイバー11がbadoloveさんに合っているのかはプレーを見ていないので何とも言えませんが、ご自身がそのラケットだと調子が悪い、と思われるのであれば、別のラケットに替えてみられるのも良いかと思います!
まだ中学生という事ですので、今はまだまだ成長段階です。成長していく中で、求めるラケットが大きく変わる時期と思いますので、色々と試してみると良いですよ!
回答日:
2016/07/09(土)