おうさま、
ご質問いただきありがとうございます。
スポーツオーソリティ幕張新都心店プロアスリートスタッフであり、
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属しています若林美里です。
今回は、私の実体験に基づきお答えさせていただきます。
私は、小学2年生の時に仲の良かった友達がサッカーチームに入るという理由で、特にサッカーが好きだった訳ではないのですが、男子サッカークラブに入ることになりました。
そして、26歳である今までサッカーを続けてきました。
私自身幼い頃から運動することが得意であり、サッカーを始めてからはトロフィーやメダルをたくさん獲得してきました。
そのため、小学校を卒業と同時に、なでしこジャパンを目指し親元を離れてサッカーをする決断をしました。
中高一貫のチームに入り、6年間の寮生活がスタートしました。
希望に満ち溢れ夢を叶えるために過ごした6年間でしたが、そこでの生活は輝かしい事ばかりではありませんでした。
怪我、挫折、人間関係の悪化など、数えきれないほどの苦しみがあり、何度もサッカーを辞めたいと思いました。
そんな時、両親に相談をしたところ、両親は「そんなに嫌なら帰っておいで!」とすぐに言ってくれました。
しかし私は、ここで辞めたらいけない!苦しいことに立ち向かって耐えることに意味がある!と、辞めたいと思う度に自分に言い聞かせ今まで続けてきました。
26歳になり現役を続けている今、
様々な事を経験し、色々なアスリートのあり方を見て思うことは、
苦しかったあの時期にサッカーを辞めて、自分が楽しめる他のスポーツに挑戦していたらどうなっていたのだろう。
という疑問です。
確かに、簡単に諦める癖をつけてしまう事は今後の息子さんの人生においてよくない事であると思います。
1つの事を追求していくことで、見えてくるものがあったり、楽しさを見いだせたりと得られるものは多かれ少なかれあると思います。
しかし、それ以上に私が思う事は、自分が楽しいと心から思えるもの、やりたいと思う事に思い切ってチャレンジする勇気を持つことも時には必要だという事です。
人には向き不向きもあります。
苦しみから逃げる、諦めるとマイナスに考えるだけではなく、自分に合ったものを見つけるための決断であると考えれば、前に向かって進んでいけるのではないでしょうか。
今回の質問の文章を読ませていただいた限り、息子さんは十分にサッカーに向き合ってきたと思います。
サッカーの苦しみも、楽しさも経験をしてそれでも辞めたいと発言している。
また、ただ単に辞めたいだけではなく、もう努力が出来ないという気持ちのレベルにまで来てしまっている。
1番になることは大切ですし、1番にならないと見る事の出来ない景色もあります。
それでも、1番になるのはサッカーじゃなくてもいいのではないでしょうか。
世の中にはたくさんの可能性があります。
自分に合ったことを探し、見つけ、1番を目指して欲しいと思います。
1つの事をやり抜く重要性をしっかりと息子さんに話し、サッカーを辞めて終わるのではなく、新たなステージに挑戦したいのなら覚悟を持って取り組むことを息子さんには伝えていただければと思います。
息子さんには、可能性しかない!と言っても過言ではない年齢だと思いますので、今後の息子さんの人生がより良いものとなることを期待しています!!
回答日:
2019/10/17(木)