スポーツ知恵袋へのご質問ありがとうございます。
NSCA-CSCSの水須と申します。
運動への復帰おめでとうございます。
ご質問内容からも、ものすごく熱意を感じ取りました。
下記トレーニングコーチの観点よりご質問いただいた内容にアドバイスさせて頂きます。
1、バレーボールは速いボールに反応したり、ジャンプしたり、空中でボールを打ったりと瞬発力が重要なスポーツで1プレー1プレー途切れることもあり、遅筋より速筋が必要になる競技かとおもいますが、長距離のランニングは適していないのではないか?
A.最も最適ではございませんが、必要な内容でございます
ランニングで鍛えられる心肺機能は技術練習やトレーニングを積んでいくうえで重要な要素です。特に現在の様な運動再開後にはこのような基本トレーニングも行っていくべきです。土台をしっかりと築き、そのベースの上に大きな動きや素早い動きを目指すトレー二ングが可能となります。
2、適していない場合、速筋を鍛える筋トレと食事で体脂肪を落としていく方法がいいのか?
A.バランスよく行い体脂肪も減少させましょう。
脂肪はエネルギーの膨大な貯蔵庫ですが、動かずに重りです。特にジャンプ時には無駄な重りは無い方が跳びやすく、着地の負担も少ないです。
3、マッスルメモリーは6年たった体でも理論上効果を発揮するのか?自分で本や論文やネットで調べてはいたのですが想像以上に奥が深く、受験勉強の時間の確保にも悩んでいたところ、こちらのサイトを見つけ質問させていただきました。
A.どの程度効果発揮があるのかは個人差があり一概には申し上げられません。
しかしながら、ジャンプ動作や身体の使い方は少なからず覚えていると思います。怪我防止のためにも、気を付けなければいけない事は体力レベルが異なるので昔の動きをすぐに求めない事です。基礎トレーニングを積み、徐々に技術と体力レベルを調整していきましょう。
4、見せかけの筋肉ではなく、使える筋肉をつけるためには神経系の発達が重要であり、筋トレ後に競技で使う動作を行うことがいいという意見は正しいか?
A.そのトレーニング法もございます。
筋肉を鍛える時には最終的にその鍛えた筋に何を求めるかを意識して下さい。力発揮の方向、時間、反復回数等々、目的に合わせてトレーニングを組み立てましょう。
また、使える筋肉というのは人それぞれの尺度がございます。
例)
瞬発系スポーツ 基礎トレ+神経系トレ
持久系スポーツ 基礎トレ+持久力トレ
コンテスト競技者 基礎トレ+美しさ
5、ジャンプ力を向上させるための筋肉の部位はわかるが、アタックの際に強く速いボールを打つために必要とされている筋肉の部位はどこか?又、どの動作のときにその部位が重要になるのか?
A.体幹部(胸、背中、腹)が重要です。ボールインパクト時に必要です。
高速で腕が振り出されますので、その土台の体幹部の安定性は必要です。1㎏~5㎏程度の重量があるボールをサッカーのスローイングの動作で遠くに投げてみてください。アタック動作に近いトレーニングが行えます。※公園で危険性が無い状況を確認して行ってください。
6、筋トレとしては現在は主にスクワット、腕立て伏せ、腹筋、背筋をしています。
バレーボールで使わない無駄な筋肉をつけるとただの重りになってしまうことから、無駄な筋トレはしたくないのですが、しないほうがいい筋トレはあるか?又、この他にしたほうがいい・おすすめする筋トレがあれば教えていただくことは可能ですか?
A.現状は特に制限はございません。むしろ全身をバランスよく鍛えて下さい。
優先的には、関節が多く使用される筋力トレーニングを行ってください。加える種目ですが、肩のトレーニングを行いましょう。バレーボールでは競技中、腕を頭の上で使用する事が多いです。(アタック、ブロック、トス等)ショルダープレスという種目を行ってみましょう。
7、体を柔らかくすることと筋トレは同時並行で進めていっていいものか?
(けがのリスクを下げるためにも体を柔らかくしてから筋トレした方がいいのか気になり質問させていただきました)
A.ぜひ同時に行いましょう。
練習後のケアにもなりますので、疲労回復にも役立つかと思います。
8、競技する上で体脂肪は下げたほうがいいとおもいますが、受験勉強もあるため糖質制限などはあまり考えていません。まずは筋トレとバランスの良い食事を取り、合格した時にまだ余分な脂肪があれば糖質制限なども考えるという方法は選択肢として悪くないか?
A.その考えでよろしいと思います。
身体を作りつつも、受験勉強を行うにはエネルギー=糖質が必要です。勉強にも集中出来るよう受験までは無理に制限はしない方がよろしいと思います。
最後に、急がずにじっくりとトレーニングを行っていきましょう。年齢的にもまだまだ向上可能です。
トレーニングや勉強は「have to~する必要がある」ではなく「want to~したい」となるよう、
休養もしっかりと取ってください。
回答日:
2020/05/20(水)